

FAM(Fertility Awareness Method)を続けていたある日、「子宮頚管の位置を自分で観察する方法がある」と知って驚きました。
「えっ、自分でそんなことできるの?」と思いませんか?
私もそうでした。膣の中に指を入れて、子宮の入口を触るなんて、最初は全然ピンときませんでしたし、ちょっと勇気もいりました。
でも、FAMの本でその手順を知るうちに、「これならできそう」と思えるようになり、実際にやってみると、思った以上にシンプル。そして、何より排卵のタイミングがすごく分かりやすくなったんです。
子宮頚管の位置って、どう変わるの?
子宮頚管とは、子宮の入り口部分のこと。
普段は硬くて低い位置にあるのですが、排卵が近づくと柔らかくなり、上の方に移動して、指が届きにくくなります。
これは、精子を受け入れる準備をしているサインです。つまり、頚管の位置・感触を観察することで、排卵のタイミングを推測できるということです。
私が実際にやってみたとき、「えっ、本当に変わってる…!」と驚きました。周期の中で日によって位置も感触も違うんです。
どうやって観察するの?
🔍 観察の手順
清潔な指で観察:中指か人差し指を使います。
膣の中にゆっくりと指を入れる:できるだけリラックスした姿勢で。
子宮頚管を探す:膣の奥に、小さな突起のようなものがあります。それが子宮頚管です。
感触と位置を確認:
低くて硬い → 排卵期ではない
高くて柔らかい → 排卵が近いサイン
🔸排卵が近づくと、頚管は“唇のように柔らかく”なります。
私の周期ではどうだったか?
私は排卵予定の2〜3日前くらいから、子宮頚管が高くて柔らかくなっていることに気づくようになりました。毎月ではないけれど、“指先でわかる変化”があるのには本当に驚きました。
特に印象に残っているのは、ある月のこと。
いつもより排卵が遅れていて、基礎体温もなかなか上がらず、「今回はだめかも…」と不安でいっぱいでした。でも、子宮頚管の位置と感触が明らかに変わっていて、「これは来るかも!」とピンときたんです。
その予感は的中。
数日後に基礎体温がグンと上がって、まさに“体が教えてくれた”感覚でした。
あのとき頚管の変化を知らなかったら、きっと大切なチャンスを逃していたと思います。
最初は手探りで、毎回「これで合ってるのかな…?」と不安もありましたが、数周期続けるうちに、次第に自信に変わっていきました。「今日は下がってるな」「あ、昨日より柔らかいかも」と、ちょっとした変化もキャッチできるようになってました。
自分の体って、こんなにもサインを出してくれていたんですね。
FAMを始めて一番驚いたのは、その“サインに気づける自分になれた”ことかもしれません。
なぜこの観察が重要なのか?
おりもの(頸管粘液)や基礎体温だけで判断できないときの補足になる
排卵日をより正確に予測できる
自分の体の変化に敏感になる
妊活は「タイミングがすべて」とも言われます。
観察を続けていくと、そのタイミングが“感覚”としてわかるようになってきます。
また、FAM用の記録表(例:TCOYFチャート)には、その日の子宮頚管の高さ(低い・中間・高い)、硬さ(硬い・柔らかい)、開き具合(閉じている・やや開いている・開いている)などを具体的に書き込みましょう。
数周期続けるうちに、自分の排卵パターンがはっきりと見えてくるはずです。
注意点
観察は1日1回でOK(できれば毎日同じ時間)
手は必ず石鹸で洗ってから
生理中や感染症のときは避ける
無理に押し込まないこと
📚 参考文献・信頼できる情報源
Toni Weschler, Taking Charge of Your Fertility, HarperCollins, 20th Anniversary Edition, 2015
TCOYF公式サイト: https://www.tcoyf.com/
Mayo Clinic. "Cervical mucus: A guide for tracking fertility." https://www.mayoclinic.org/