妊活を続けているのに妊娠できない…実は排卵日がズレているかもしれません。この記事では、FAM(Fertility Awareness Method)を通じて、本当に妊娠しやすい時期の見つけ方を紹介します。
「タイミングは合ってるはずなのに、なかなか妊娠できない」
これ、実は私自身が何年も感じていたことです。
妊活を始めたばかりの頃は、アプリで排卵日を確認して、そこを狙ってタイミングを取っていました。
でも、毎月生理が来てしまう。
そのたびに落ち込み、自分を責めていました。
でも今だからはっきり言えるのは、アプリの排卵日予測が外れていたということ。
そして、自分の体のサインを観察し始めて初めて、「本当の排卵期」に気づけたということです。
妊娠しやすい排卵日はどう見つける?アプリとFAMの違い
妊活アプリは便利です。生理日を入れれば自動で排卵日を計算してくれます。
でも、排卵日は毎月ズレます。ストレスや睡眠不足、体調によって簡単に遅れたり早まったりします。
アプリが教えてくれるのはあくまで“予測日”であって、あなたの体が今、どうなっているかはわかりません。
私がFAMに出会ったのは、それまで日本での妊活情報を中心に取り入れていた中で、アメリカの妊活情報にも目を向けるようになったときでした。
FAMでは、次の3つの体のサインを毎日観察・記録します:
基礎体温
頸管粘液(おりもの)
子宮頸部の位置
この中でも特に分かりやすくて効果的なのが頸管粘液(おりもの)の観察です。
あなたは、おりものをしっかり観察したことがありますか?
生理周期によって、おりものの状態は大きく変化します。
ある日は白くてベトベトした粘りのある状態、またある日は卵の白身のように透明で、親指と人差し指でつまむとびよーんと伸びる状態。
実はこれらの変化は、あなたの体が妊娠の準備をしているかどうかを教えてくれている大切なサインなのです。
妊娠しやすい日はいつ?排卵2日前の重要性
妊娠しやすい日は、排卵日その日ではありません。
実は、排卵の2日前がもっとも妊娠率が高いと言われています(出典:Wilcox AJ et al., 1995, New England Journal of Medicine)。
つまり、排卵日を予測で捉えるのではなく、体の変化を“観察して”タイミングを取る方が、ずっと確実なのです。
頸管粘液が「生卵の白身のようにのびる・透明・潤滑性がある」状態になったときが、最も妊娠しやすいサインです。
このタイミングで性交をもつことで、妊娠の確率は大きく上がります。
私が妊娠できたのは、「自分の体を観察するようになってから」
私はタイミング法、体外受精、漢方、鍼など、本当にいろいろな方法を試しました。
でも最終的に妊娠できたのは、FAMをベースに、自分の体と向き合い、記録を続けた周期でした。
正確に排卵日を知る」ことが、私には足りなかった。
でもその方法は、薬や病院ではなく、体のサインを知ることだったのです。
まとめ:今すぐ観察を始めましょう
基礎体温を記録するには、TCOYF 基礎体温グラフを必ず使用してください。
これはFAMの実践に特化して設計されており、体温だけでなく、その日のおりものや子宮頸部の状態、体調、性交の有無まで記録できます。
記録を続けることで、自分の身体のパターンや傾向がわかってきます。
毎日の基礎体温とおりものを記録するだけでも、体はきちんと教えてくれます。
アプリに頼りすぎない
毎日、体の変化を感じる
排卵の兆候を自分で見つける
「タイミング合ってるのに妊娠できない」 そう悩んでいる方にこそ、FAMを今すぐ始めてください。迷っている時間はありません。
参考文献:
Wilcox AJ, et al. (1995). The timing of the "fertile window" in the menstrual cycle: New England Journal of Medicine, 333(23), 1517–1521.
Weschler, Toni. Taking Charge of Your Fertility. HarperCollins, 2006.